拍手

現在ホテルでのBGMを担当していますが、店内は広く入り組んでいて、じゅうたん敷き、しかもマイク無しでクラシックギターの音響環境としてはかなり過酷・・・
なかなか全部の席に音を届けられない状況ですが、それでも1人でも真剣に耳を傾けている方がいれば、流れが変わってくることがあります。
1人の拍手が2人になり、3人になり、徐々に広がっていくのはなかなかに快感で、得難い喜びです。

しかし貴族の晩さん会などで音楽が演奏されてた時代にも「だれも俺の音楽なんて聞いてくれない」とぼやいていた器楽奏者もやはりいたようで、食事の場の音楽演奏の苦労は今も昔も変わらないのかも。
むしろ少しでも人々の注意をひきつけるために、作曲や演奏が洗練されていったと考えるべきか。
コンサートホールで静粛に謹聴するという習慣も、わりと最近のものみたいですしね。