ギター音楽大賞審査を終えて

第38回ギター音楽大賞審査を終えて感じたこと・・・

グランプリの小辻仁さんをはじめ、本選に残った方はエネルギーあふれる本当によい演奏をされました。もちろんくやしい思いをした方もたくさんいるとは思いますが、それも含めて出演者の皆さんはいろいろな思いをぶつけて燃焼できた一日だったのではないかと思います。
さて、初めてのコンクール審査はなかなか新鮮な刺激のあるよい体験でした。観客として聞く、奏者として聞く、とはまた違い、審査員として聞くとはいうことは異なる神経を研ぎ澄ませて聞く感覚であり、またギター音楽というものを違った角度から見つめ直すよいきっかけとなりました。
最近の仕事の関係で別ジャンルの楽器のミュージシャン(クラシック、クラシック以外を含め)と関わる機会が増えたために、「ギター曲としては許されても、ここの所は他ジャンルの人から見たらどう映るんだろう?」という疑問がいくつもわいてきたのも事実です。
曲の難易度や技術的な見せ場は抜きにして、純粋に音楽として評価するとどうなのか?美しいのだろうか?受け入れられるのだろうか?・・・・ギターを弾く側としては技術的な部分がわかってしまう故に、見えなくなってしまっている部分もあるのではないか?今後のコンクールの運営のためには広く様々な分野のプロフェッショナルの意見を求めることが必要ではないか、と僭越ながら思った次第です。
関西ギター界を代表するコンクールとしてギター音楽大賞がさらに活気づくことを願います。

第39回ギター音楽大賞は2014年6月8日、門真市ルミエール小ホールで開催されます!